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年賀状 [ママの独り言]

11月1日に年賀状が発売されました。

子どもを亡くしたお母さんの殆どが
「もう年賀状は出せなくなりました」とおっしゃいます。
昨年は喪中でした。
喪中はがきを出せる方すべてに出しました。
葉のことを知って欲しくって。

今年、どうしよう。

ものすごく迷っている自分がいます。

dada(夫)は出そうと言っています。
我が家はお互い自営業だし出した方がいいとも思います。
なのに何か心につっかえるものがあります。

葉が生まれて以来我が家の年賀状は2種類作成していました。
私が独自でデザインした営業用のものと
葉の写真を使用してデザインしたプライベートのものと。
昔は子どもの写真を使う年賀状なんて自分は絶対出さない!
そんな突っ張った考えをもっていた時期もありますが
いざ母親になると.....
普段会えない親戚にとっても有効的であることに気付きました。

2003年はこの写真。

お家の前でパチリ。

2004年はこの写真。

おばあちゃんのギターを直しに山奥の工房まで出掛けたときにパチリ。

たった2回だけ。

年賀状、出し始めると
知り合いの子どもたちの年賀状も当然届くことになるでしょう。
それが辛いと思ってしまう自分がこれまた嫌なのですが......

今年、どうしよう。


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親子母娘おやこ [ママの独り言]

明日13日午後8時から
WOWWOWで崔洋一監督の【アルバイトアイ】というドラマが放送されます。
【アルバイトアイ】のアイは探偵です。
ハードボイルド小説作家、大沢在昌の人気シリーズ最新作のドラマ化です。
出演は椎名桔平、石田卓也、土屋アンナ、松重豊、國村隼。
私立探偵親子のあり得ない展開が楽しめます。
もしお時間があれば...どうぞ。


dada(夫)は9日から仕事でヨーロッパに行っています。
よりによってRomaとParis。
最近の情勢を考えると不安です。
でも本人は意に介せず。
元気に出掛けていきました。

私ひとりになった我が家に母が遊びに来てくれています。

久しぶりに2人で自由が丘に行きました。
ランチをして入院中の祖母に似合うセーターがないか
ブラブラ散策しながらウインドウショッピング。

途中、10年前から通っているお茶のできる「おうち」に立ち寄りました。
古桑庵

そう、私にはカフェというよりおうちなのです。
昔、世田谷にあった祖母の家にちょっと似ています。
お庭には井戸もあってとってもいい感じ。

とっても落ち着くお部屋で甘味をいただきました。

ここは昨年の初夏、葉とdada(夫)一緒に来たところでもあります。
葉はいい子にして美味しいあんみつを食べました。

ここはギャラリーにもなっていて
和風の小物も購入できます。
春などは素敵なお雛様がいっぱい飾られています。
そういえばdadaを初めて連れてきたのは葉がお腹にいた年の2月の春でした。

古布を使って小物やお洋服を作ることが好きな母はとても楽しかったみたいです。
本当は親子三代で揃って遊びに帰って来たかったねー。
「帰って来たかった」
そんな雰囲気のカフェでした。


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こころ [ママの独り言]

葉を失って以来
自分でも説明のできない行動や思考をすることがあります。

薬局やスーパーで無意識に価格を確認してしまう商品があります。
オムツです。
未だにオムツの価格を見る癖が抜けません。

葉の好きだったミッフィーちゃんのキャラクター商品も
どこかに売り出されていると自然に目に飛び込んできます。

よく葉の服を買っていたお洋服屋さんも
つい葉に似合うものはないかと無意識に探しています。

かわいいおもちゃや大好きなバナナ....
つい葉に買っていってあげようかなと思ってしまいます。
買って帰ったら喜んでくれるかなぁ、
ウキウキします。

かと思うと
2歳くらいの子を直視することができません。
いや逆に直視しすぎて変な人になっていることもあります。
相手の子に葉を探そうとしてしまうのです。
でも当然のことながら全くその面影を見いだすことはありません。

電車の中で幸せそうな親子と一緒になると心が苦しくなります。
そんなときは席を移ればいいのですが
これまたなぜかできなくて立ちすくんでしまいます。
困ったことに勝手に涙がポロポロ出てきてしまうことさえあります。

NHK教育テレビのこども番組も一切見られなくなりました。
というよりチャンネルは素通りです。

先日、葉が走っている場面を思い出して友人と思い出話をしていました。
すると急に「葉がころんで怪我をしたらどうしよう!?」
そんな心配が頭をよぎり、
とたんに不安で胸が苦しくなり呼吸ができなくなりました。
しばらくしてだんだん落ち着きましたが....。

葉はもう怪我なんかしないのに....

どうしてそんなに不安になったのかわかりません。
このようなことは初めてでした。
「それって過呼吸なのでは?」と人に言われたことがありますが
自分では過呼吸がどのようなものなのか自覚がないのでよくわかりません。

私の中には色々な自分がいます。
少しずつバランスをとって生きています。
笑えるときもあれば
表情を作ることさえ難しいときもあります。
なんで普通にごはんも食べて笑顔でいられるのだろうと
自分に嫌悪感をもつこともあれば
自分が元気でいれば
葉が戻ってきてくれるのだと信じて心が鎮まることもあります。

自問自答する答えはいつもひとつではありません。
いくつもの答えの間で
静かに息をしながら
そっとそっと綱を渡るように毎日を歩いています。
その方向が前かも後ろかも左右どちらかさえもわかりませんが。
どこかへは続いているみたいです。


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 [ママの独り言]

dada(夫)が遠征で留守のため母が家に来てくれていましたが
昨日実家へ帰っていきました。
今日から本当に葉と一緒にひとりでお留守番です。

両親は少し遠いところで生活しています。
先月は葉の一周忌でしたので
母は来たがっていましたが
今月はdadaが長期にわたって留守にすることがわかっていましたので
代わりに今週は1週間ずっと一緒にいてくれました。
理由は娘である私がひとりでいるのが心配だったからだそうです。

母は私が葉の話をすると顔が曇り黙ります。
母は未だに葉の写真もビデオも見ようとしません。
元気で「ばぁやん?」と足下にまとわりついていた葉を思い出すと
苦しいのだそうです。
母は孫4人の中でも特に葉を可愛がってくれていました。 

それでも母は言い切りました。
葉は大事だけれど娘の私はもっと心配なのだ、と。
この言葉を聞いて私はドキッとしました。

私の父親は普通の家庭に比べても非常に厳しい人です。
それに従って母も厳しく子どもたちに接していたように思います。
常に注意やお小言ばかり聞かされていました。
褒められたり優しい言葉をかけられたことは殆どありません。
まぁ.....出来が良い子じゃなかったということだけなのかもしれませんが.......。

「孫は掛け値なしに可愛い」とか
「孫は責任がないから可愛い」とか言います。

だけど
孫が可愛いのはきっと「自分の子」の子どもだから可愛いのでしょうね。
結局母親が1番大事だと思うのは
どんなときでもどんなに時が経っても「我が子」であるように思います。

お世辞にも私は出来の良い娘ではないけれど
母にとっては私も「我が子」なんだ。

確かに私も....
もし葉に子どもができたら......
孫は可愛いと思いつつ
きっと葉のことが1番大事だと思うおばあちゃんになったんだろうなぁと思います。
あー子離れできない嫌ぁ〜な姑にはなりたくないんですけど.....ね。


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冬の朝 [ママの独り言]

まだ11月だというのに寒い日が続くようになりました。
昨年はもう少し暖かだったように思います。
(というより昨年が異常だったように思いますが......)

寒い朝はなかなかお布団の外へ出られません。
1.2.3..........
10数えたら起きよう。
でもいざ10まで数えてしまうと気持ちが揺らぎます。
あともう1回10数えたらにしよう.......。
結局なかなか起きあがれないのです。

葉が生まれてから2回冬を経験しました。
2回とも冬の朝は待ったなしでした。
寒いから....なんて悠長なことは言っていられませんでした。
寝る前にお風呂。
起きるときにも寒いからお風呂。
な〜んて優雅なことをしていた出産前とは大違い。

月齢によって変化はありましたが.....
葉の最後の冬はまだ1歳でした。
朝まだまだ薄暗〜い時間。5時か6時.....。
目が覚めるとすぐにママを起こします。
ぺちぺちぺち。
私がまだ寝ているとお顔やお腹を叩きます。
なかなか起きない場合は部屋の外を指さして「ノォ〜ン」と泣きます......。
オムツを替えてお洋服に着替えて下階へ。
リビングの暖房をピッと入れて朝ご飯の仕度にかかります。
その間、葉はご機嫌でおもちゃたちと遊んでいました。

今朝も葉がいてくれたらもっと早起きしていたんだろうな。
そして1年中昼まで朝寝坊のdadaなんかほっといて
美味しい朝ご飯食べていたんだろうな.......。

そんなことを寒くて出られないお布団の中で思いました。


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郵便通帳の遺産相続 [ママの独り言]

人が亡くなると財産は家族に相続されます。
それが小さな子どもであった場合
相続は親が受けることになります。
不思議な感じです。

葉は郵便局に口座をもっていました。
11月中に相続手続きに必要な書類を提出していましたが
どうも手続き自体が複雑で不備があったらしく
それは再度足を運んだ昨年の12月1日のことでした。

師走ということもあり局内はかなり混んでいました。
整理番号を取り順番を待ちます。
30分ほど待ってやっと私の順番が回ってきました。
ここでショックなことが起こったのです。

このとき順番が空いた窓口の担当者は
前回色々親身に相談に乗ってくれた方ではありませんでした。
書類を見て遺産手続きとわかっていたにも関わらず
葉の通帳を床に落としても平気でいたり
面倒な手続きであるがためにあからさまにため息をついて
ぶつぶつ悪態をついて嫌な顔をしたり....

あまりに対応がひどかったので
前回の担当者に変わって貰えるように頼みました。
「じゃ20分間はそこで待つことになりますよ。」
あのときの人の顔も見ないで言い放った言葉と表情は忘れられません。
これ以上嫌な思いをするのは耐えられなかったので承知しました。
まるで私ではなく葉を侮辱されたような気分でした。

20分以上待って
やっと前回の担当者に手続きをしてもらうことができました。
11月に既にお願いしていたことではありましたが
まず通帳にある葉の名前に線を引くのはやめて欲しいと念を押しました。
手続きは東京本局へ送らないといけなかったようなので
局長のお手紙を添えてそのようなことがないよう手配して下さいました。

先程の対応をかなりフォローして下さいましたが
本当に心ある対応とは簡単そうに見えて難しい、
それを深く考えさせられました。
最後に彼はひと言こうおっしゃいました。


僕にもひとり子どもがいますから.......


実は最近心配なことが多くて落ち込み気味です。
なんだかやらなければいけないことはドンドン増えるのに
なんだか心と行動が追いついていけない時間が多いのです。
その中のひとつ......
悩んでいることがあります。

戸籍のことを法務省にお願いしてみたいのですが
また傷つけられたらどうしよう........
今回は法律に関わることでもあるし門前払いが関の山かな....
でももしかしたら
この局員さんのような方に巡り逢うことができるかもしれません。

それでも勇気がわかなくてまだ電話ができずにいます。


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坂の途中のクリーニング屋さん [ママの独り言]

我が家と最寄りの駅を結ぶ坂道の途中に1軒のクリーニング屋さんがあります。
歩くと12.3分くらい。
行きは下り坂ですが帰りは登りです。
いっぱいお洗濯物を抱えて歩いて行くのはいつも少し憂鬱。
でも葉が元気なときはベビーカーを押しながらお散歩がてら通っていました。

出すクリーニング内容はほとんどdadaの仕事用の衣装......。
あ、衣装と言っても別にキラキラした物ではありません。
ただの普通の服です。
ただ普段着と区別しているだけ....です。

昨日も朝7時半羽田着を目指して家を飛び出すdadaに頼まれました。
「急ぎで出しといて!」
ぷうっ〜〜〜〜〜。(怒)
でも仕方がありません。
葉と一緒じゃない道をひとりで歩くのはキライなのに......
私だって仕事忙しいのに........
ぶつぶつ頭の中でぼやきながら行ってきました。

お会計をいつものようにすまして帰ろうとしたとき....
クリーニング店の女性に声をかけられました。

お子さんは最近見かけないけれどもう保育園に入ったの?

葉と一緒に出掛けていた近所のパン屋さんとお花屋さんには
亡くなったすぐ後に告白していました。
でも、なぜかクリーニング屋さんには言っていなかったのです。

事情を話しました。
話しているうちに涙が出てきました。

まぁ...ごめんなさい。思い出させてしまったわね。

慌てて女性が慰めてくれます。

いいえ、あの子を思い出さない瞬間はありませんから。
それより覚えていて下さったことが
とてもとても嬉しいんです。

すると

いつもウチに来てニコニコしているお顔を今でも覚えているのよ。
ずっと見ないからもう保育園に行っているのかなぁ、と思っていたの。

そう言ってくださいました。

ママ、とっても嬉しかったよ。ヨウヨ。
葉のことちゃんと覚えてくれている人がここにもいてくれたよ。

本当に本当に嬉しかった1日でした。


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日の出 [ママの独り言]

数日前、早朝新宿まで行かなければいけない用事があり
まだまだ薄暗いうちに家を出て電車に乗り込みました。
超満員のラッシュほどではありませんが
まだ6時台だというのに
既に空いてる席などないくらい混んでいる電車にびっくり。
こんなに早く電車に乗って出勤する皆さんは一体どんなご職業なのでしょうか?
(ちなみに私が10年程前まで会社員として勤めていた会社は10時スタートでした)

つり革につかまって
薄暗く青いフィルターのかかった窓の外をぼぉっ〜と眺めていました。
すると
遠くの雲の輪郭がうっすらオレンジ色の線になって浮き出てきたのを見つけました。
その細い線はだんだんシッカリ太くなって輝きだし
だんだん空がオレンジ色に染まり始めたなぁ....と思ったら
あっという間に真っ白な強い光が目の前に飛び出してきました。
途端に世界はハッキリした「いつもの色」に包まれていました。

日の出を見たのなんて......
考えたら1年ぶりです。

1年前の10月2日。
葉が3時31分に息を引き取って
病院から家に帰る準備をしている間
フト廊下から眺めた窓の外から見えた朝日。
あのときの日の出ほど無感動なものはありませんでした。
むしろいつもと変わらずにのうのうと出てくる太陽に怒りさえ感じました。
もうこの綺麗なお日様を葉と一緒に見ることができないんじゃないっ!って。

それ以来ずっと日の出を見たことはありません。
そんなこと考えたこともなかったくらいに忘れていました。

幼い頃からずっと
私は朝日より夕日の方が好きでした。
長い時間楽しめるし、
例え沈んでも朝になれば必ずまた日が昇ってくるのがわかっていたから。


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ホノルルマラソン [ママの独り言]

毎年第2日曜日
今年は12月11日に「JALホノルルマラソン2005」が開催されます。
たぶん日本からは昨日あたりに出発する人が多かったのではないでしょうか。

20代最後の年.......
何か記念になることをしたい。
何かとっても大変なことに挑戦したい。
でも心のそこから辛いと思うことではなくて
多少好きな気持ちもあるけどホントは....ぐらいのもの......。
思いついたのは.....
短距離専門で長距離は苦手だけど走るのは好きな元陸上部としての私。
大嫌いな寒さの中で走る日本のマラソンは嫌だけどホノルルは暖かくていいかも。
迷うことなくホノルルフルマラソン出場を決めたのでした。

勤めていた会社の社長に半年前から宣言し休暇を取っていたものの...
ハワイに発つ1週間前までバハマへ2週間の出張。
戻ってきてからは出張の報告書やらそれ以降の指示やら.......で
結局出発までずっと徹夜続きでの参加でした。

でも若さと人並み以上の体力で何とか完走。
あのときの感動は今でも忘れません。

ホノルルマラソン協会日本事務局のサイトを見てたら.....
チャンピオンチップっていうものを発見。

記録を計測するための
小型トランスポンダー(応答装置)を内臓した
小さなプラスチックのディスク。

つまり......私が昔参加したときの例で言えば........
参加者が多すぎてスタートラインを通過するまでに約1時間かかったのです。
でも正式記録は正規のスタート時間から計算されますから
本当に自分が42.195km走ったタイムは
自分がスタートラインを通過するまでの時間を差し引いて
ひっそり参考記録として心にしまっておくしかなかったのです:-)

これがいつの間にか改正されていました!

ランナーは靴にチャンピオンチップをつけて走ります。
するとスタートラインを通り過ぎた瞬間から、
途中のチェックポイントやフィニッシュラインを通り過ぎた瞬間の時間を計測してくれるのです。

す・ご・い!
さすがハイテク時代!


葉が生まれたとき
密かに心に決めていたことがあります。

葉が10歳になったらホノルルマラソンに連れて行く!

途中歩いてもいいから
言葉の壁を越えた見知らぬ人からの声援や
ボランティアが務めてくれている給水所の水の有り難さ、
何かを達成していく喜びを教えてあげたかった。
当然2人で練習することで
年老いた私の体力向上にも貢献してくれるかもしれないし.....って。
がっこう休ませなきゃいけないけれど
まだ小学生だし......ま、いいかっ、て一応心配しながら......。

なのに........
行けなくなっちゃったぁ。

あと7年後だったのに...........。

ママ、葉を胸に...とかじゃなくて
本当に葉と一緒に飛行機に乗って行きたかったのに
行けなくなっちゃったんだ。
そう改めて実感しました。


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我が家に届いた葉書を見て.... [ママの独り言]

悲しみを経験したからといって悲しみ方が学べるわけではありません。

葉が倒れたとき
私は心が動けませんでした。
全身が麻痺したように
ただそこに突っ立って前をじっと見つめていました。
ジェットコースターで急下降しているときのように、
目の前の光景が激しくぶつかり合い、
混ざり合ったその光景のひとつひとつを見分けることができませんでした。

今日1日を何とか過ごせば
残された苦しい時期が1日減ってくれるように思うときもあります。



私が思っていたことと同じことが書かれた本がありました。

死別の悲しみを癒すアドバイスブック―家族を亡くしたあなたに

死別の悲しみを癒すアドバイスブック―家族を亡くしたあなたに

  • 作者: キャサリン・M. サンダーズ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本


以前、親友や葉祥明さんから紹介されつつも
心が重くてどうしても読む気になれなかった本です。
だって死別の悲しみなんて
そう簡単に癒されるわけがないから。

その本にはこんなことも書いてありました。

葬儀の手はずを整えるときは積極的に参加しましょう。
式のやり方について意見を言うことは大きな意味を持ちます。
何かを決定する場に参加することで何一つ思い通りにならないままの状況について
いくらかコントロール能力を回復した気持ちになります。
後になって愛する人の死に関連した
大切な出来事の中で
重要な役割の一部を担うことができた自分を誇らしく思うでしょう。

やむにやまれずではありましたが
葉の葬儀は、私たち夫婦でイチから作り上げたオリジナルのものになりました。
そのときのお話はココココでご紹介しました。
当時はただでさえどうしていいかわからず
半ばパニックになりながらではありましたが
葉のためだけの葬儀をあげることができたのは良かったと思っています。

実を言うと........
私は今まで葬儀というものをそれほど重要視していませんでした。
亡くなってしまったらその人のすべてが終わってしまう。
ただそう思っていました。

でも
葉が亡くなった後、考え方が変わりました。
葬儀に出席してくれた人たちや
電報・お花を下さった人々全員に心から感謝しました。
それらの人たちに自分たちが支えられていることを感じ
とても心が慰められました。
愛する者を失って傷ついているときに
他人からの親切や思いやりを感じることがどんなに大切なことか。
私は身をもって学んだ気がします。
ただ想っているだけでなく
行動して相手に伝えることも非常に大切なのだと痛感しました。

12月も半ばに入り
喪中葉書が今年も何通か我が家に届けられてきています。
今までは「そっとしておこう......」と
何も連絡を取ることなくテーブルの片隅に置くだけの葉書でした。
今年は.....
親しい知人には後でお手紙を書こうと思いました。


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