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戸籍なんて大っ嫌い! [戸籍]

小さい子どもを亡くしてしまったご両親の中には
子どもの遺品として入院中のカルテを取り寄せている方が結構いらっしゃいます。

初めてその話を伺ったときには
正直それほど興味を持ちませんでした。

そんなものがあっても
私の葉はもうどこにもいない........。

でも今回このblogを通して
彼が入院していた時間を振り返ってみて
ぜひ「詳細が記載されているカルテを見てみたい」
そんな願いが自然に生まれてきました。

さっそく大学病院にお電話してみました。
とても感じのいい方が担当者でした。
取りあえず必要書類を用意して送って欲しいと言われました。
・診療記録等の開示申請書
・戸籍謄本
・運転免許証または健康保険証の写し
・IDカードの写し

戸籍謄本を取るために区役所の出張所へ向かいます。
そこで思いもしないショッキングなことを知らされました。

今年の7月に戸籍がコンピュータ化されたそうです。
これまでの縦書きから 横書きの戸籍証明書になりました。
用紙もこれまでのA3版白紙からA4版サイズに変わり、
公印も朱肉印から電子公印(黒色の印)になりました。
そして
それに伴い婚姻や死亡によりすでに籍を除かれている人間は、
コンピュータ化後の戸籍には記載されなくなったというのです。
つまり葉はもうどこにも記載されていないのです。
受付で涙がボロボロ止まらなくなってしまいました。

今回の私のように亡くなった家族の証明が必要な場合は
「平成改製原戸籍」を請求することになります。
これは以前の縦書きの戸籍です。
あと80年間だけ、つまり2085年までは保存されるのだそうです。

もともと離婚、死亡などで戸籍をはずれる場合
名前に×をする戸籍の記載方法には大反対でした。
でも何も記載そのものを消すことはないじゃない!
せめて生存していた記録ぐらい残しておいてくれてもいいじゃない!
消すくらいならいっそ家族単位の戸籍なんか根本的に止めてしまえばいい。
住基ネットがあるくらいなんだから
個人単位の登録にしてくれたらこんな気持ちにはならないでしょうに。
葉の存在を無断で消去されたようで
再度家族を引き裂かれたようで心臓が突き刺されたように痛くなりました。

先月28日に「診療記録等の開示申請書」の書類は無事病院に送りました。
今日「診療記録等の開示新生に対する回答」の書類が届きました。
同封されていた「診療記録等開示決定通知の受領報告書」にサインして
郵送すれば手続きは終了です。
数日後カルテとフィルムを届けてくださるはずです。

ねえ、ヨウヨ、
誰か葉の戸籍の記録を元に戻す方法を知っている人いないかな?


追記

上記で書いた「平成改製原戸籍」ですが
区役所では80年間と聞きましたが
調べましたところ実際は100年間の誤りだったようです。
訂正させていただきます。


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葉が存在した証拠の行方 [戸籍]

現在、戸籍のコンピュータ化が進んでいます。
先日区役所でこんな事実を知りました。
コンピュータ化が実施された時点で
婚姻や死亡によりすでに籍を除かれている人間は、
改正後の戸籍には記載されなくなったというのです。
つまり葉が生まれたことも亡くなったことも現在の戸籍には記載されていないのです。
どうしても納得がいかずもう一度区役所に出向きました。




どうにかして葉を元に戻すことはできないのでしょうか?


質問したいことがありました。
1.コンピュータ化後に死亡した場合はどのような表現方法になるのか。
2.死亡している人間を記載しないのであれば
 既に死亡している者が筆頭者であった場合改正後その戸籍はどうなっているのか。
 例えば父親が亡くなっていてその戸籍に未婚の子どもがいた場合などです。
3.このような改正への意見はどこに尋ねればよいのでしょうか。

1の答えは
今までは死亡、結婚、離婚、その他除籍されるときは
名前に×をされ理由を記載されていました。
今後は×や線引きはされず「除籍」と明記されるようになるそうです。

2の答えは
改正後も(死亡者であっても)筆頭者はそのまま記載されているそうです。
つまり子どもが死亡していた場合は消去されていますが
親が筆頭者の場合は引き続き記載されているわけです。

3の答えは
法務省なのだそうです。


どうにかして葉を元に戻すことはできないのでしょうか?


この問いは法務省にしなければいけないのでしょうね。
果たして耳を傾けてくれるでしょうか?
日本の法務省のお役人は小さな子を亡くした親の気持ちをわかってくれるでしょうか?


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ヨウヨの戸籍 [戸籍]

昨日........
ずっとずっと怖くてお電話できなかった法務省 にお電話しました。






コンピュータ化により抹消された葉の戸籍について






くわしくはここここ で。



代表電話から担当窓口に繋げていただきました。
電話口から聞こえた声は女性でした。
できるだけ感情的にならないようにお話ししました。(のつもりです)


手数料はどれだけ払ってもかまわないので息子の名前を記載してくれないか....と。


でも......
やはり結局想像していたとおりのお答えでした。




現状ではどうすることもできないのです。




では、どうすればいいのでしょうか?
何か方法があれば教えて下さい。




お気持ちはわかりますが..........。






本当はとことん訴えかけたかったのですが
実際問題として.......
責任者でもない方に
しかも
顔の見えない電話ではどうにもなりません。
取りあえず




こんな風に思っている母親がいることを責任者のお耳に入れて欲しい




とだけ伝え電話を切りました。



相手の女性は声の様子ではとても感じの良い方でした。
もっと事務的な冷たい感じを想像していたので
それだけは少し救われた気がします。





さて.......





私はどうしても
生まれてきたことすら明記されていない
コンピュータ化された戸籍に
葉の名前を戻したいと考えています。

やっぱり嘆願書を正式に作らないと相手にされないのかな?
そんな知識はないんだけれど.........
どうしたらいいのかな?





でもどうにかしなくっちゃ。
ママの生きているうちに。


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神戸新聞 [戸籍]

昨日、ある新聞が届きました。







神戸新聞










今週の月曜日、7月24日朝刊の1面と26面にある記事が掲載されました。
以前こちらでお話しさせていただいていた
コンピュータ化後の戸籍の件です。








現在、全国の自治体で進められている戸籍のコンピュータ化に伴って
電子化以前に亡くなった配偶者やこどもたちの名前が
家族に通知されないまま削除されているという事実について。
詳しくはここここここで。

実は先々週取材を受けていました。
この記事は
私と同じように小さな子を亡くしたお母さんが
私と同じように感じてくださって新聞社に御連絡されたのがきっかけです。

小さないのちの代表、坂下さんにもご協力いただいたようです。







今回はとにかくこの事実を知らない方が圧倒的であることから
少しでも多くの方に知っていただこう
ということで記事にしていただきました。
賛同してくださる方がいる。
そう思うだけで嬉しく思いました。




現在、更に詳細を調査しておりますが
その中で以前私がこちらでお話しした内容と
事実が少し異なっている部分を見つけましたので
ここで少々訂正させていただきます。


我が家の戸籍のある都内の区役所の窓口では
コンピュータ化は2005年以内に全国で行われると聞かされていたのですが
実は既に1994年から始まっていたのだそうです。
各自治体が各々各自の計画の上で行っているので
全国の自治体で完了するまでにはあと数年かかるそうです。



また我が家の戸籍のある都内の区役所の窓口では
平成改製原戸籍(昔の戸籍)は コンピュータ化後80年保存されその後消却されると聞かされていたのですが
100年の誤りだそうです。







更に少しでも賛同してくださる多くの方が出てきますように.......。











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新聞の掲載記事について [戸籍]

今朝の朝日新聞(関西版)の生活面に
ある記事を掲載していただいています。

今日はちょっと長くなります。




私は仕事を持っています。
フリーランスですから名前を覚えてもらうことってとっても大事。
ずっと旧姓を使っています。
.......というより
生活する上で夫の姓はほとんど使っていません。
実質上夫婦別姓です。



結婚後は文字通り夫婦別姓でしたが
葉がお腹にいることがわかって
なかなか別姓を認めてくれない国に
仕方なく書類を提出しました。
まぁ、書類上のことだけでしたから
生活上は相変わらず夫婦別姓を貫いていますけれど。
でも、
きちんと線を引きたい女性の多くは
表にはなかなか出てきませんが
出産のたびにペーパー結婚&離婚を繰り返していらっしゃいます。
これは事実です。

夫婦別姓を認められないのは
戸籍の中で2つの姓があると「家族が引き裂かれ」「家族の崩壊」を招くから
そんな理由も挙げられていると聞きました。


ナンセンスだなぁ........
家族の崩壊なんて既に別のところに原因があるんじゃない?.....


ずっとそう思っていました。




その同じ国が
戸籍の中で大事な大事な家族を引き裂いています。

以前から何度か記事にしていた
わが子が産まれたこともなくなったことも記載されていない
コンピュータ化された戸籍のお話です。

詳しくはここここここここで。








1994年から戸籍の簡明化、及び事務効率の向上のために
コンピュータ導入が始まりました。
この際、死亡・離婚などで除籍されていた家族の名前は
新しい電子化後の戸籍には記載されません。

戸籍法施行規則第37条
戸籍法第百八条第二項 の場合には、
届書に添附した戸籍の謄本に記載した事項は、
転籍地の戸籍にこれを記載しなければならない。
但し、左に掲げる事項については、この限りでない。
一  第三十四条第一号、第三号乃至第六号に掲げる事項
二  削除
三  戸籍の筆頭に記載した者以外で除籍された者に関する事項
四  戸籍の筆頭に記載した者で除籍された者の身分事項欄に記載した事項
五  その他新戸籍編製の場合に移記を要しない事項

記載してはいけないとは書かれていません。
「この限りでない」

でも、役所の方々は鼻を高くして
「これはつまりは記載しないということなのです!」
と得意そうにおっしゃいます。
なぜでしょう?



今回の場合、
除籍された家族の証明が必要な場合は
平成改正原戸籍という書類を入手することになります。
これは以前の改正前の旧戸籍です。

悲しい出来事が何事もなく普通に過ごされてきた方たちは
「お子さんの名前はそこにあります。それで問題ないでしょう?」と
これまた得意そうに私たちに教えて下さいます。

でも私は
大事なわが子を2度失い
大事なわが子を2度引き裂かれたような
言葉では言い表せない精神的な打撃を受けました。

小さな子はどんな団体にも所属していません。
健康保険からも
住民票からも
預金通帳からも名前ははずされていきます。
唯一家族のつながりを証明してくれると
生きる心の支えだと信じていた戸籍ですら
私たちを引き裂いたように感じました。

しかも
この平成改正原戸籍は改正後100年だけ保存されその後消却されるのです。




戸籍は、元来相続などの身分関係を明確にしておくためのシステムで
「その人が生きていた」ことを証明するものではないと言われているそうです。


ですが
少し観点は違いますが
先日こんな記事が日本経済新聞に載っていました。
mamaruさんが教えてくれた記事です。
通常の除籍簿は80年間保存されその後消去されるのですが、
愛知県の豊橋市では今年それを「まだ必要」として
消却延期の決定したのだそうです。
規則は規則のためにあるものではありません。
規則は私たちのためにあります。
勇気を出せば見直すことは可能なはずなのです。




今回のコンピュータ化は
簡明化と事務効率の向上のために行われています。

戸籍は親子2代だけのものです。
その中の誰かが亡くなって
今回のような戸籍の改正が行われたとき
除籍されていた家族は削除されます。
簡明化と事務効率の向上のために。

でも家族が生きている間は
その除籍されている家族の証明が必要な場面だって必ずあるはずなのです。
私たちのように。
そのたびにごそごそ古い紙の戸籍を倉庫から引き出してくるのでしょうか?
これは簡明化と事務効率の向上という目的に反していませんか?
それであれば
全てコンピュータのデータベースにあげておいた方が
よっぽど簡明化と事務効率の向上のために役立つのではないでしょうか?



国が用意したマザーコンピュータが
どのような規模で
どのようなシステムになっているのか私にはわかりません。

コンピュータ化後の戸籍が
今後改正のたびにどのように処理されていくのかも
詳しいところはわかりません。




法務省の責任者の方にお話が聞きたくて
以前お電話してみたこともあります。
お電話も面会の申し入れも取り次いでいただけませんでした。
名もない一市民の母親ではどうにもならないということのようです。

このときせめてこういう電話があったことを上(上司)にお伝え下さいと
お電話を切ったのですが...........。

その後ある方から聞いたお話ですと.........
法務省側の言い分では
配偶者の名前が消えたのはショックだという苦情はあるけれど
子どもの名前が消えてショックだったという報告は
1件もないと言われたそうです。
数件あるかないかの苦情は問題なしと捉えられているようだった....と。
これもショックでした。






私は全ての人を電子化された戸籍に載せるべきだとは思っていません。
でも希望者だけにでも
その道を開く特例を認めていただきたい、とそう考えています。





私は関東に住んでおりますので
まだ掲載紙を手にして読んでおりませんが
今朝から何通かのメールを頂きました。



まずはこの事実を多くの方に知っていただきたく
新聞紙上で記事にしていただいています。

そしてこの事がきっかけで
どれだけの方が賛同してくださるのかも
知りたいと考えています。

また
いつか法務省と直接お話しできる日がきましたら
色々質問もしてみたいと思っています。
聞いてみたいこと
疑問に思っていることなどございましたら
ぜひこちらにお寄せ下さい。

そして何よりも
改正に向けた法律に詳しい方の情報も強く希望しています。
皆さん、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。











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9月7日の朝日新聞 [戸籍]

先日、お話しさせていただいた
戸籍に関する記事が載った掲載紙(関西版)が
朝日新聞社大阪支社から届きました。
詳しくはこちらで。



















約十数件件ほどの同意を示してくださるメールも寄せられました。
ありがとうございます。

これからどうしていくか、
ゆっくり考えていかなくっちゃ。


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10月13日の朝日新聞 [戸籍]

今朝の朝日新聞関東版の朝刊に
例の戸籍のお話についての記事が掲載されました。
この夏、関西版に掲載されたものと同じものです。
普段使用している旧姓では問題がわかりにくくなるので
葉と同じdadaの戸籍姓で掲載されています。
詳しくはこちらで。







1994年から戸籍の簡明化、及び事務効率の向上のために
コンピュータ導入が始まりました。
この際、死亡・離婚などで除籍されていた家族の名前は
新しい電子化後の戸籍には記載されません。





まずはこの事実を
たくさんの人に知ってもらいたいな。
そして、
みなさんはどうのようにこの事実を受け止めるのか知りたいな。
そんな想いで今回新聞記事にしていただきました。


A記者さん、本当にありがとうございます。






今朝7時過ぎから数通のメールをいただいています。
tanaka-ma3さんonigulumiさんからも
前記事でコメントをいただいています。
(ありがとうございます)
さらにどのような反応があるのか
またお伝えできれば.....と考えています。
その中で方向性が見えてくるといいのですが.........。














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読売新聞夕刊 [戸籍]

昨日の読売新聞夕刊にある記事が掲載されました。



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法務省 [戸籍]

法務省に行ってきました。



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新聞記事 [戸籍]

昨日の要望書提出に関して新聞各社が記事にして下さっています。


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