「ひとりしか欲しくなかった」!?

日曜日あたりから、外に出ると懐かしい良い香りが漂ってきています。

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先日、ネットのニュースで知りアッタマにきた記事がありました。
英文の記事はこちらから。

米国では、体外受精などの不妊治療実施例がもっとも高いそうで、
さらにその成功率も世界で一番なんだそうです。
そしてその結果、同国では双子以上の多胎出産も増え続けているそうです。

体外受精で双子以上の出産が増えるのは、
一度の治療での妊娠率を上げるために複数の受精卵を移植するから。
実際、日本では現在1度に3個までの移植が認められています。
確かにずっと子宝に恵まれなかった夫婦に待望の赤ちゃんが出来れば、
しかもそれが2人や3人だったとなれば、
ある意味喜びもそれだけ倍増なのかもしれません。
でも........

先日、オーストラリアでとある女性が、
不妊治療のクリニックを相手に裁判を起こしたそうです。
その訴えというのが

　　　私とパートナーは、1人しか子供が欲しくなかったのに、
　　　クリニックは体外受精で2個の受精卵を移植した。　
　　　その結果双子を出産したけど、
　　　2人目の子供の養育その他にかかる出費はクリニックが持つべき！

はぁっっっっ!?
思わず耳を疑いました。
母親側は子供が21歳になるまでの養育費として329,000ドル（日本円にして約3,800万円）、
および出産までにかかった医療費や
治療のために必要だった無給休暇の分の報酬などを合わせた
12,000ドル（日本円にして130万円）を要求しているそうです。
ちなみに養育費は、私立校へ入学をした場合の学費も含まれているとか。

私の通院しているクリニックでは
このような理由とは別に
双子以上の妊娠は、赤ちゃんにも母親にも(生命に関わる)リスクが高い、という理由で、
もし複数の受精卵があったとしても移植は1個だけという考えをつらぬいています。
無事に健康な赤ちゃんが生まれたのなら
これほど幸せなことはないのに.......
このお母さん。
どちらかが生まれてこられなかったとしたら
ホッとしたのでしょうか。
それとも、それはそれでまた医師を訴えていたのでしょうか。

そもそも
移植する前に医師と患者で移植する受精卵の個数の説明や話し合いはなかったのか。
おかしな話です。
感謝すべき相手を訴えるだなんて。
最近、世の中呆れた人が多くなったような気がします。
一生懸命治療してくださっている医師・治療を受けている患者に失礼な気がします。

我が子が欲しくて欲しくて仕方がない両親が世界中にいるというのに。
このお母さんにもし会えたら言ってあげたい。

健康な可愛い双子がいるだなんて
あなたは世界一幸せかもしれないのにっ！って........

コメント 5

少し違いますが、私も先日憤りを感じたあるニュースがありました。
日本のある女性が、お腹の中で赤ちゃんの育たない病気で治療をして
きた結果、やっと安定期を迎えた・・・というものだったのですが、
その女性、赤ちゃんの性別を聞いた途端に
「え～ 男の子なの～？なんか、すごいがっかりなんだけど～」
と言ったのです。辛い思いを何度も乗り越えてやっと授かった命だったと
思うのですがそれでも、性別ってそんなに重要なのでしょうか・・・
赤ちゃんが とてもかわいそうに思えて腹が立ちました。
by うさこ (2007-10-10 10:21) 

海外では裁判に対する感覚が違うのかもしれませんが
それにしてもとても腹の立つ不愉快な、不可解な話です。

その両親はどちらかがいらない子供だとでも言うのでしょうか。
選別する気なのでしょうか。

それに、その子達が将来大きくなって
両親がそんな理由の訴えを起こしたことを知ったら？
何らかのお金を得たとして、
そのお金を利用して生活してきたと知ったら？

親としてそんな事も解らないのかと情けないです。
お金を得たいだけのヘリクツでしかないと思います。
こんな人たちが親になれるなんて・・・・。
by しおん (2007-10-10 13:33) 

★うさこさん
そのセリフ、産婦人科でも良く耳にする光景です。
お兄ちゃんがママのおなかの子が女の子じゃないと知って泣きわめく、とか....。
我が家は女系家族で....
初めておなかの子が男の子とわかったとき
どう育てていけばいいのかとまどいましたが
もぉ.......男の子って本当に可愛いです:-)
っていうより
私は最初、生後8ヶ月を過ぎるくらいまでは
葉が男の子か女の子かなんて考えて育てる余裕もなかったくらい。
次第にその可愛さに気付くのが母親である気がしています。

★しおんさん
この記事を書いてしばらくして思ったのですが.....
もしかしたら、移植は1つの卵だけ....
と話し合っていたのに医師の判断で2つ戻していたのかなぁ.....と。
でも、それにしても訴えるというのは
恩を仇で返すことになり
日本人ではなかなかあり得ない話かもしれませんね。
事実、初めての子はひとりでも大変ですから
双子というのは実質的にも経済的にも精神的にも
想像を絶する大変さだと思います。
でも、育てていくうちにこのご両親に幸せだと感じてもらえたら...と
そう願いたいのですが。

★マダムデルタさん
nice!ありがとうございます。

★みほさん
nice!ありがとうございます。
by nako (2007-10-11 06:49) 

驚きました。
欲しくても子供が授からない夫婦がたくさんいるのに…
健康な子供が一度に二人も授かったことがどれだけ幸せな事か…
by (2007-10-12 11:30) 

★ナーリーさん
何か事情があるのかもしれませんが
ちょっとね.........。
by nako (2007-10-15 15:38)