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ダークウォーター [cinema]

映画【ダークウォーター】を観に行ってきました。
映画【仄暗い水の底から】のハリウッドリメイク版です。


鈴木光司原作
中田秀夫監督

夫との離婚で娘の親権を争っている妻。
娘とともに暮らすための部屋を探して古いマンションを訪ね、
その湿った空気に少なからぬ不安を覚えつつも入居を決める。
こうして母娘2人の新しい生活が始まった。
天井に広がる雨漏りの染み、
階上の部屋から聞こえる子供の足音、
どこからともなく現れる赤い幼稚園かばん…。
そこには恐ろしい念が漂っていた…。

【仄暗い水の底から】は2001年の初秋に撮影されました。
ちょうど葉を身ごもり、そろそろつわりが始まろうとしていたときでした。
妊娠をふせて現場に行っていたので
食事時になると「最近、胃が調子悪くって....」と言いながら
無理して食べていたのを思い出します。

ちょうど数日前、
TVで【仄暗い水の底から】が放映されていました。
たまたま家で観ました。
2002年1月公開作品なので約4年ぶりです。

驚いたことに
当時観たときの感覚と母になった今観る視点の感覚。
同じ作品であるにも関わらず
自分の中で親になる前と後でこんなにも違うものかと改めて驚きました。

ホラーではありますが
恐いというより切ない作品です。
母親の子供に対する愛情の物語です。

ハリウッド版はオリジナルで想像させていた部分を
更に掘り下げて克明にわかりやすく構成しています。
特にオリジナル版では誤解されやすかったのですが
母親が実の娘より霊の女の子を選んだのではなく
実の娘の命を霊の女の子から守るために母親代わりになったのです。
それを誤解のないようにわかりやすく表現してあったと思います。
まぁ...全体的にさすがにアメリカ人らしく説明しすぎって感じもしますが。

2001年12月
打ち上げ時には、当時3歳くらいだったか.....
黒木さんがお嬢さんを連れていらしていました。
場所は広尾の香港ガーデン。
昨年の夏、葉が映画【予言】で打ち上げに出席したのと同じ場所です。
4年前ちょうど妊娠7ヶ月だった私には
まさか3年後、
同じ場所に我が子を連れてくることになろうとは思ってもいませんでした。
そして、
その数ヶ月後に自分の命よりも大事な我が子を失ってしまうことも。

比べられる問題ではないことを承知で言いますが
【ダークウォーター】の母親も
【予言】の父親も
私から見れば親としては幸せだな....と思います。
愛するわが子と引き離されてしまうことは本意ではないけれども
少なくとも
子どもを守り抜き子どもの無事と成長を見守ることができるから.....。
想像上のお話と比べてしまうのはへんだとわかっていても
ついつい考えてしまうのです。

仄暗い水の底から

仄暗い水の底から

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: DVD


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コメント 11

ラムねーさん

ホラーは苦手で、おそらくこのビデオも・・・見ないだろうなぁ。
でも一口にホラーといっても、そういう切なさがベースにあったりして、深いのね。初めてしりました。

オリジナルの日本版にはleafさんが携わっていらしたんですか? 不思議です。今まで何の縁もないと思っていたところに、知っている方がかかわったというだけで、なにやら親近感が芽生えます。(だからといって・・・やっぱり見ない・・・ごめんねぇ~~~)。こういうのもご縁ですね。

私は母になったことがないので、本当の意味でのそういった切なさ、狂おしさ・・・きっと理解できないのね。そう思うとちょっと悲しい。
by ラムねーさん (2005-11-29 10:53) 

nako

★ラムねーさん
ねーさまもラムちゃんたちのママじゃない!:-)
この作品はホラー愛好家からは「恐くない!」「ホラーじゃない!」
と散々叩かれた作品です。
特に【ダークウォーター】は殆ど驚かすシーンはありません。
そもそも私自身がホラー苦手なんですよ。こう見えて:-)
by nako (2005-11-29 11:39) 

U3

 わたしもホラーはあまり見た記憶がなく「エクソシスト」を見たぐらいです。
でも、親子の情愛とかをテーマにした映画や小説は好きです。実はとても涙脆い質でして映画館でエンディングで照明が明るくなる前に出ないと皆にそれを見られそうで、そういったことをテーマにした映画は好きですがあまり行った事はありません(笑)
 そんなわたしではありますが、大切な人を失うくらいなら自分がと言う気持ちは十分に理解できるし、いざとなったら間違いなく自分が犠牲になるタイプです。

 「ヒノキオ」DVDをうちの奥様に買いに行って貰ったら、ヒノキオのキーホルダーが付いていなかったというので買ってきませんでした。(しっかりし過ぎ)考えてみたら自分もアマゾンのアソシエイト・プログラムに入っているのを思い出しました(笑)
by U3 (2005-11-29 13:10) 

nako

★ブラウンパパさん
パパさん、お風邪はいかがですか?
奥様!しっかり者!
でもですね......
キーホルダーはケースの中にチョコンと内蔵されているのです:-)
開けてびっくり玉手箱の仕組みになっています。
凸凹を隠し且つ渡し忘れを防ぐために手間をかけたと思われます。
なので安心して購入して下さいね。
by nako (2005-11-29 14:10) 

yulala

興味はありますが、私は見れません。。
『世にも奇妙な物語』すら見れない
怖がりですから・・・
leafさんって、ホントにいろんな方に会われてるんですね。。
かっこいい♪そして、うらやましい♪♪
by yulala (2005-11-29 19:58) 

怖そうだなぁ。苦手な部類です。
by (2005-11-29 20:14) 

nako

★yulalaさん
うふふ、やっぱり怖い?

★tanaka-ma3さん
まーさんも苦手ですか.....。
でも得意♪って言われるより安心します:-)
by nako (2005-11-29 22:30) 

怖い映画は苦手ですが、leafさんの記事を見ていると、
見れそうな気がする・・・
by (2005-11-29 23:27) 

ゴリさん

皆さんと同じく、怖いの苦手なんですよ。
場面だけがずーっと頭に残っちゃうんですよね。
内容を聞くと観たい気もするんだけど・・・。
やっぱりダメかも。
by ゴリさん (2005-11-30 00:31) 

ayaking

ayakingはホラー好きなのと、ホラーの本も好きなので読みました。
映画も見ましたが、本を読んでからみたので怖さが半減した記憶があります。

母親になってみたら、違った角度から見えるような気がします。
母親になってなんとも思わなかったシーンが親の目線からみるようになって複雑だったり悲しかったり、目をそらしてしまったり。。。してます。

予言、2ヶ月くらい前に見ました。
胸が痛くなる映画でした。
by ayaking (2005-11-30 01:42) 

nako

★fumilinさん
うふふ。
無理に勧めはしませんがホントにたぶん大丈夫。
ホラーな怖さはないです。
作り手もそれを目指していたわけではないから。
ただ....何とも言えない気持ちにはなるかも.....。切なくて。

★ゴリさん
無理しないで下さいね〜:-)
読んで下さっただけでありがとう、です。

★ayakingさん
原作の方が怖いかもしれませんね。
そう......
自然に親の視点でものを見ている自分にドキッとするのです。
同じ自分なのにね。
【予言】のお話、またいつかさせてもらうかも、です。
by nako (2005-11-30 20:29) 

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