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魔法のペンダント [goods]

昨日、dada(夫)が無事に帰国してきました。
帰って来るなり「眠れなかった〜」。
?????
飛行機の中で隣りに座ったおじさんがず〜っとフランス語の唄を歌っていたのだそうです。
乗務員に注意をしてもらったそうですが一向に効き目無し。
ヘッドホンの音量を大きくして何とか気を紛らわそうとしてきたようですが
おじさんの声の方が勝ったみたいです。
あらあら。
と話をしている間もなく.....
dadaは急遽入ってしまったというリハーサルの仕事にまた出て行ってしまいました。
ヨレヨレのまま.....。
大丈夫.......?

...で行ったはいいけれど渋滞に巻き込まれ、
なんとか仕事はしてきたもののヨレヨレのまま帰ってきました。
リハは今日もあります。
埼玉までなので大変。


1年前
葉を失った後
私は一切外に出たくなくなりました。

まずには葉の思い出がいっぱいで出ていくことができませんでした。
幸い水やりは連日の台風や雨で心配せずにすみましたが.....。

当時は友人たちが入れ替わり立ち替わり訪れてくれました。
夕刻になると食事の心配が出てきます。
友人たちは「どこか外へ食べに行こうか?」と誘ってくれますが
葉が倒れた薄暗い時刻に
葉をひとり置いて外出することなど全く考えられませんでした。

でもどうにかしなくっちゃ。

それは自分でもわかっていました。
そこで考えついたたのが「葉を身につけること」でした。

あるテレビ番組で
アメリカの9・11テロ事件で夫を亡くした妻が
唯一見つかった骨の一部をペンダントにしているという情報を知りました。
色々そのような加工をしてくれる業者を探しましたが
分骨の手続きの手間や様々な問題から
この案はいつの間にか私の中で消えていきました。

そのときフト思いだしたのが
葉の生まれて初めてカットした頭髪、つまり胎毛です。
お腹の中にいたときから生えていた髪の毛。
最近は記念にこの胎毛で筆を作ることが流行っています。
私も最初は「いいかも」と思っていたのですが
途中から「遺品みたいだなぁ」という恐れがどこかにあって.....
それでもカットした髪は捨てられず大事に取っておいたのです。
その髪の束があることに気付きました。

さて。
そうとなったらその髪を入れるペンダント探しです。
いざロケットのようなペンダントを探そうと思うと
今の時代にはなかなかそのようなデザインがないことに気付かされました。
百貨店へ行ってもあまりありません。
やっとネットでこんなペンダントを探しました。

チタンでできています。
もともとはニトロケースで一応防水加工もされています。
しかも軽い。

ここに葉の写真と髪と四つ葉のクローバーと
それからダイヤは魔よけに良いと誰かに言われ
葉を守るために結婚したときに母からもらった豆粒ほどのダイヤも入れました。
同じ物を上の妹、色違いをdada(夫)がもっています。



今私が外出できるのはこのペンダントのおかげです。

うちは納骨をしていません.
おうちには葉がいつもいてお留守番役として家を守っていてくれています。
でもママやdadaがお外へ行くときは必ず葉も一緒について行きます。
このペンダントと一緒に。

「いってきまーす」「いってらっしゃーい」
「ただいまー」「かえりー」

我が家ではダブルの挨拶が定番となっているというわけです。


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ichiro

飛行機の横にどんな人が座るかは重要ですよね。。。

ペンダントの話はう〜ん。。。う〜ん。。
我が子をなくすなんて想像できないし考えたくもないですが。。
もしの場合は同じように何かを身につけるような気がします。。
by ichiro (2005-11-20 10:47) 

大切なペンダントですね。
by (2005-11-20 14:39) 

飛行機でそんなことが・・・
dadaさん、お疲れのことでしょう。
それにしても~~ペンダント素敵ですね。
いいわあ~。デザインも、ヨウヨにぴったりですね~
by (2005-11-20 15:27) 

hellorin

ご主人、帰国のほうでよかったですね。
フランス語の歌って・・・ @@~

いつも一緒なんですね!

 
by hellorin (2005-11-20 18:04) 

yulala

dadaさん、おかえりなさい^^
帰りの飛行機は災難でしたね・・・。
ヨレヨレのdadaさんをleafさんとヨウヨくんとで癒してあげなくっちゃ
ですね!!
by yulala (2005-11-20 22:10) 

へー八郎

毎度おおきに。
胎毛筆っちゅーのは、仮名を書いたりする書道家の間では得がたい品として珍重されておりますよf(^_^;)
まぁ将来ひょっとして書道家として名を成すかもしれないとゆーことで(あんまり無いでしょうけど)作ったり、記念にとゆーことで作ったりするらしいですね。
さて、チタンのケースは素晴らしいアイデアですね。余談ですが「生きがいの創造」という本を読まれたことはございますか?
by へー八郎 (2005-11-20 22:35) 

ayaking

dada、帰り~!
いつも一緒にいるヨウヨくんは元気にご挨拶できたかなぁ~?

よくわからない部分のお話だけど、納骨しなくっていいならなるべく一緒にいたいって思います。きっとayakingもそう感じると思います。
絶対、ayakingもそうします。

いつも一緒にいてあげてくださいね。
あれ?いつも一緒にいてもらってるのか?!(笑)
by ayaking (2005-11-20 23:40) 

みずたま

いつも一緒にいたい、というお気持ちわかります。
すてきなペンダント…!
よれよれ(失礼)dadaは大丈夫かな〜!
by みずたま (2005-11-21 00:35) 

nako

★ichiroさん
飛行機の座席、空いていれば変更をお願いするとか
何かしらの策はあるかもしれないとは思うのですが.....。
満席だと.....厳しいっ!ですよね。

★tanaka-ma3さん
ハイ。大切です。
でも一度フィットネスクラブのロッカーに忘れてきたことがあって
そのときは夫に「息子を忘れてくるとは何事だっー」と怒鳴られました。
大反省しました。

★fumilinさん
ありがとうございますー。
素敵な物好きなfumilinさんにそういって貰えると心強いしうれしー!

★りんさん
フランス語の唄。
シャンソンだけじゃなくホントに色んなジャンルの唄を歌っていたみたいですよ。
夫には言えませんがここだけの話、ちょっと聞いてみたい気が......。

★yulalaさん
葉はともかく私は相変わらずお小言がうるさいらしいです。
癒されたというより
現実に戻されたのではないでしょうか。

★へー八郎さん
飯田史彦さんの「生きがいの創造」ですよね?
これのもとになった「生きがいの夜明け」という論文は目を通したことがあります。

★ayakingさん
納骨の話はいつかまたゆっくりお話させて頂くかもしれません。
幾分デリケートなお話にもなるかな...と思って悩んでいたのですが....。
お骨はね、遺骨証明書という書類があれば
どこに保管していてもいいことにはなっているのです。
小さい子を亡くした親は
自分が亡くなるまで一緒に、と思う人が多いようです。
by nako (2005-11-21 00:35) 

ゴリさん

悲しみは癒えないものです。
僕は兄と姉を小さい頃亡くしています。
一人目が亡くなったときのことは記憶していませんが
二人目が亡くなった時は僕は小学生でした。
子供を亡くした母親がどんな気持ちで日々を過ごしていたかは
毎日傍らにいて見ておりました。
悲しみの大きさに家族の中で差はないのですが
母親が元気になってくれることを一緒にしてあげることが
自分にとっても癒されていることだと思い
数年間、母に付き合って毎週近くの寺に出かけました。

ペンダント、いいアイデアですよね。
いつも一緒に居てあげて下さいね。
by ゴリさん (2005-11-21 08:32) 

そら

素敵なペンダントですね(〃'ヮ'〃)
葉くん、いつもママの傍にいられてきっと幸せだと思います☆
by そら (2005-11-21 14:59) 

へー八郎

毎度おおきに。
これまた不躾なコメントで失敬しましたm(__)m
そーですか論文までご存知でしたかf(^_^;)
何か少しでもお力になれないかと思いましたが迂闊なコメントで申し訳有りませんでしたm(__)m
by へー八郎 (2005-11-22 01:05) 

nako

★ゴリさん
そうでしたか....。
ゴリさんがいつもお側にいらしたことで
お母様はどんなにか心の支えになっていらしたことでしょう。
先日子どもを亡くした親のつどいがあって参加してきたのですが
やはり亡くなった子のご兄弟をもっていらっしゃる
お母さん方のお話聞いていて
いろんな想いがあるのだなぁと感じました。

★そらさん
素敵?わぁーありがとうございますー。

★ へー八郎
いえいえ。教えてくださってありがとうございます。
以前、友人から葉祥明さんの【ひかりの世界】という本を贈られて
葉さんのことをnet上で調べていたときに
たまたま【ひかりの世界】と【生きがいの夜明け】が
似たようなことを伝えているというので読んでみたことがあるのです。
また何か参考になるものがございましたら
ぜひぜひ教えてくださいね。
by nako (2005-11-22 01:30) 

すいすえみ〜

そういえば、ニュースで遺骨をダイヤのような石にしてくれる、というのを見た事があります。その石を、指輪やネックレスにして、肌身離さず身につけているご家族の姿が、印象的でした。
ヨウヨ、ペンダントで、いつもleafさんたちと一緒にいるんですね。
楽しいときも、悲しいときも。きっと、一緒に笑ったり、泣いたりしてるんだろうなぁ。
by すいすえみ〜 (2005-11-22 09:08) 

mamaru

こどもの髪の毛の、あの柔らかい感触って忘れられないですよね。
このペンダントだったら、dadaさんもおそろいで身につけられて、まさにnice★
街に出て、ドキドキしたら、思わず胸元のこのペンダントをギュッと握り締めてしまいそうです。
by mamaru (2005-11-22 13:13) 

nako

★すいすえみ〜さん
ダイヤのような石にするにはかなりの量の骨が必要みたいなんです。
葉は小さいから作ってもホントーに
ゴマ粒みたいな石にしかならないでしょう.....ね。

★mamaruさん
ありがとう、 mamaruさん。
まさにドキドキしたときはギュッとしています。
お守りです。
by nako (2005-11-22 19:00) 

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