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一生忘れられない日 [葉が闘った日々]

今日は2記事同時アップさせていただきます。
もうひとつの記事はこちらから。


2年前の今日
2004年9月26日は、一生忘れられない最も恐ろしい日でした。
暑かった夏から急に寒いくらいに涼しい秋に変わった日でした。
こんなことがありました。


      2004年9月26日お昼頃の葉、実家近所のお祭りの縁日の前で




ママ、抱っこ





だんだん日常の記憶が薄らいでいく中で
必死に忘れないように努めている声の記憶です。

疲れたような眠いような甘えたような助けを求める声でした。

抱っこして葉はしばらくボーとしていました。
いきなり肩がぴくっと動きます。
熱性けいれんかな?
そのときはまだ私は落ち着いていました。
小児科に電話をして
葉を抱きながら母子手帳と保険証を鞄に入れて..........

あ....。

あのとき私は前屈みになったため少し葉の頭が下になりました。
あれがよくなかったのでしょうか......
でも心臓はまだ動いていました。たぶん。


それから自家用車の後部座席に乗って......すぐ
葉は胃の中のものを戻しました。
30分ほど前に小さくちぎって食べたばかりの蒟蒻畑も。

運転手だった1番末の妹が両親を呼びに家に帰っている間に
葉は明らかに急変し
心肺停止が起きていました。

それからの私は
理性が支えた現実と絵空事の夢のような感覚との間で
まるで実態のない宙を浮かんでいるようでした。

大声で近所に助けを呼ぶべきか
それより今すべきことは何か
どちらともつかず、明らかにパニックを通り越して行動力を失っていました。

それでも携帯で119に電話。
119の対応がまどろっこしく
小児科へ取りあえず飛び込みます。
今でも
救急処置の仕方がわからなかった自分を恨みます。

病院に着き
車を出て葉を抱いて病院に駆け込みます。
葉に気を配りながらも出来うる限り全力疾走。

でも、
私の頭の中では全ての行動、全ての目にする光景が
テレビや映画でよく見るようなスローモーションでした。
コマが落ちていくような光景。
それをもの凄く冷静に感じていました。
いつか自分の実体験を映像にするとしたらこんな感じで撮るのかな....
なぜそんなことを思ったのか今でも理解に苦しみますが
そんな馬鹿馬鹿しい考えさえ浮かびました。


葉を見た先生の顔が一瞬で変わりました。


日曜日の時間外。
個人の小児科病院には先生以外誰もいません。
再度119に電話します。
必死で蘇生救命して下さるその前で
葉の名前を叫んでいるつもりなのですが声がでません。
目の前で起きている現実が理解できず
発する自分の声が白々しくさえ聞こえ
空気が漏れたような裏返ったような
まるで到底自分の声とは思えない音がむなしく響いていたように感じます。







あの日。
何が間違ってしまったのでしょう。
なぜこんなことが起きたのでしょう。

どこまでさかのぼれば
あの才能に満ちあふれていた葉は
元気に私たちの元で暮らすことができるのでしょう。

病気の原因は未だにわからないままです。
原因がわからないこそ
たぶんこの追及は一生続くのだと思います。






9月26日午後6時半過ぎ
この日この時間を
今日は初めてdadaと一緒に過ごします。


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コメント 17

柴犬陸

nice!迷いましたが、押しました。
あと3時間で6時半ですね。
私もそのときをヨウヨくんを思って、過ごしたいと思います。
なんの力にもなれませんが。
by 柴犬陸 (2006-09-26 15:35) 

meimei

9月26日はleafさんにとっては、一生忘れることのない日ですよね・・・
私もあと4ヶ月もしたら。あの日がやってきます。

【私の頭の中では全ての行動、全ての目にする光景が
テレビや映画でよく見るようなスローモーションでした。
コマが落ちていくような光景。
それをもの凄く冷静に感じていました。】

まさに私もそんな感じでした。パニックになっている自分と同時に
冷静な自分もいる。今思えば冷静でいられる訳はないのですが・・・

今日はdadaさんも一緒にこの日をを、あの瞬間を迎えることができて
心強いですね。私も遠い場所から、葉くんのことを思っています。
by meimei (2006-09-26 15:39) 

わたしもおでこちゃんな葉くんを想っています。
by (2006-09-26 17:05) 

NO NAME

お空も一緒に泣いてくれているのでしょう・・・
by NO NAME (2006-09-26 18:48) 

ちかあき

大阪も夕方から雨が降り出したようです。
さきほど仕事から帰ってきました。
今日はdadaさんが一緒なのですね。
私も2月18日の魔の時間から旭が力つきる10時間後まで、
冷静な自分とそれを客観視している自分、ドラマの中にいるような自分、
いろんな自分を1度に体験していました。
旭に死が近づいてきていると知らされた時も、
本当に冷静でした。
(なんでこんな事が急に私と旭の身におきてるのか・・・)
目の前の現実が現実なんだけど信じられなくて・・・
nakoさん、私も一緒に泣かせてください。
nakoさんの事、葉くんの事、今日はずっと想っています・・・
by ちかあき (2006-09-26 19:19) 

祐太ママ

この日ほどツライ日は私にもないと思います。お写真の葉クンの笑顔。
パパがさっきこの画像を見て『かわいい子だね。』と言ってました。
私も1月4日のお昼頃の時間どんな思いで迎えるのか・・・怖いです。
普段の生活では感じない事も『この日』は祐太と最後に会話した日。
冷静に119番をして『肺炎』くらいしか感じずに病院で会った時の
変わり果てた祐太・・・無知な自分に今更ながら腹が立ち時が経つ
のが虚しいです。今日はご主人と一緒だと聞いて安心してます。
葉く~ん。ママ悲しんでるよ。助けてあげて・・・
by 祐太ママ (2006-09-26 19:53) 

ゆうまま

わが子の運命が変わってしまった日。毎年、やってくるんですよね・・。
本当にどこまでさかのぼればくいとめることができたのでしょうか・・。
どこから変わってしまったのでしょうか・・。
変えてあげたかった・・。
葉くん、ママのそばにいてあげてね。
これからもずっと・・。
わたしもleafさんを遠くで応援してます。
by ゆうまま (2006-09-26 21:26) 

Lucy

たいへんな夜だけど
ひとりじゃないですよ。
支える仲間がいます。。
きっと葉ちゃんもその小さな手で
ご両親を支えています。

どうしてわが子だったのか?
一生かけてもわからない問ですね。

恐怖や後悔やなつかしさや
いろんな思いが交錯して辛いですね。
by Lucy (2006-09-26 22:33) 

お空も一日中、泣いていました。
by (2006-09-26 22:37) 

ヨウヨ。
神様が連れていってしまうほど、良い子だったんでしょうね。
by (2006-09-26 23:20) 

昨年のこの日からまた1年すぎたのですね。
お祈りします。
by (2006-09-26 23:47) 

なるもえあ

leafさん、ごぶさたしております。本当にかわいい葉くんのお写真。数時間後の恐ろしい出来事が信じられない思いで、何度もお写真を見ています。

外は嵐のようですね。改めて、このブログを書き続けているleafさんの
勇気と葉くんへの慈愛に頭が下がります。どうかお体を大切に。
by なるもえあ (2006-09-27 00:23) 

mamaru

dadaさんとお二人で過ごされた日--。
いろいろな思いが交錯されたでしょうね。
でも、きっとヨウヨ君もお隣に来ていたと思いますよ。
パパとママに会いに。
by mamaru (2006-09-27 08:58) 

miho-rin

昨日の嵐のような風が吹き荒れる中 
やっぱり葉ちゃんのこと考えてました。
なぜって…
私もナイスを押そうかどうか迷いましたが
頑張った葉ちゃんと この2年間自分を責め続けたleafさんに
もう責めないで… 頑張ったよ
っていう意味をこめて ナイス押させて頂きますね
by miho-rin (2006-09-27 11:02) 

さおりん

葉ちゃんのことを思い、夫婦で過ごした夜、
思い出される恐ろしい出来事・・・後悔などプレイバックして辛く苦しいことでしょう。それでもブログを書き続けているleafさんの愛と勇気に感服です。
私もココ数日、leafさんのことが勝手にすごく気になって、・・・何の力にもなれないけど応援しています。

私自身も今普通の生活が出来るようになっても、やっぱり心肺停止植物状態になった1月26日が来るのが怖いんです。。。
by さおりん (2006-09-27 11:36) 

kurio

ここ数日ずっとleafさんの事が気になってました。
なんの力にもなれず自分が情けなく思います。
もうご自分を責めないで。 
私も自分自身を責め続けてきました。
leafさんの葉くんへの愛情葉くんに今でも伝わってますよ。
いつまでも、いつまでも永遠に葉くんに届いてますよ。
私も葉くんの事を思ってます。
by kurio (2006-09-27 12:49) 

nako

みなさま
きっと読む方も辛い内容であり
コメントのしにくい記事であるにもかかわらず
たくさんのコメントをいただき
本当に嬉しく思っています。
ありがとうございます。
おかげさまで何とか昨日は静かに過ごすことがえ来ました。

実は
昨年はどうしてもこの日をひとりで過ごせなくて
近所のママたちを巻き込んで
6時半から7時までずっと葉をしっかり抱っこしながら
付き添ってもらい。時間をやり過ごしました。
(エライ迷惑ですよね)

今年は
お仕事を休みにしてくれたdadaと一緒に過ごすことができました。
やはり6時半から7時頃まで
倒れた瞬間のあの日のように小さくなった葉をしっかり抱っこして。

★柴犬陸さん
nice!ありがとうございます。
嬉しいです。
so-netのblogをここまで長く使っているのは
このnice!のおかげかもしれません。
勇気出てきますよね。

★meimeiさん
meimeiさんソネプロユーザーになられたんですね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

★toucoさん
ありと♥っておでこの葉が言っていました:-)

★ NO NAMEさん
でもどうもありがとうございます。

★ちかあきさん
どうもありがとうございます。
dada、昨年は仕事を入れていたのですが
今年はこの26日と2日は仕事をシャットダウンして
休みにしてくれたみたいです。

★祐太ママさん
大丈夫。
葉は産まれてからずっと私たちを助けてくれていました。
これからもきっとそうだと思います。

★ゆうままさん
どうしてもね........
何でこんなことが起きたのかなぁ.......って
考えちゃうんですよね。

★Lucyさん
こうしてコメントを頂いて本当に心強かったです。
どうもありがとうございます。

★qoooさん
そういえば雨でしたね。
急にまた寒くなった1日でしたね。

★fumilinさん
そうなの。
だから困っちゃうんですよ。

★tanaka-ma3さん
nice!ありがとうございます。
月日が経つのは早いですね。

★なるもえあさん
葉をもっと理解したい
月日が経つにつれそんな想いがつのります。
葉を失った現実を思うと辛いのですが
葉を想っているときだけは辛くないんです。

★mamaruさん
はい。3人でぎゅっってしました。

★みほさん
nice!ありがとうございます。
当初はかなり自分を責めました。
家族みんなが各々自分自身を責めている状態だったと思います。
今は責めるというより
事実を思い起こしてやっと確認している....
という感じなのかもしれません。

★さおりんさん
葉が元気でいてくれていたら
きっとblogどころではなかったかもしれません。
これはできなかった子育ての代わりなのだと考えています。

★kurioさん
普通だったら読む方も辛いであろう内容の記事を読んで下さり
しかもそれに対してコメントを下さっている。
それだけで私は救われています。
どうもありがとうございます。
by nako (2006-09-27 16:30) 

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