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ミリオンダラーベイビー [cinema]

【ミリオンダラーベイビー】は今年の春、dada(夫)と見た映画です。

こんなお話です。
ボクシングジムを経営してる老トレーナーのフランキー。
「Always protect yourself」(常に自分を守れ)が信条の彼。
そこへ30を過ぎた貧乏育ちの女ボクサー、
マギーが弟子入りを志願します。
昔気質のフランクは女性を拒みますが、
熱意に負けトレーナーを引き受けることに。
マギーは意外な素質を見せ連勝街道を突き進みます。
場末のリングからヨーロッパ遠征。
そして世界の頂点が見え
いよいよタイトル戦でベガスへ向かうとき。
マギーは「行きは飛行機、帰りは車で」と無茶なジョークを言います。
しかしその後のタイトル戦で相手の反則パンチに倒れ
本当に帰りは車(救急車)で帰ってくることになってしまうのです。

昨年夏、葉と私は実家に飛行機で帰っていました。
その2日目だったか急に
「ヨヨおうち帰る。ヨヨ、ダダ白ブーブ帰る」(葉はdadaの白い車で帰る)
と言い出しました。
急に家に帰りたくなったのか....
なぜそんなことを言ったのかわかりません。
帰る予定の前日、突然葉は倒れました。
1週間後、帰らぬ子となり
夜中車を飛ばして来ていたdadaの白い車で自宅へ戻りました。

この映画はその後のふたりの葛藤を描いた
生きる意味についてとても深く考えさせられる作品です。
でも私は映画館の中で
本来の筋とは違う意味で号泣してしまいました。
マギーはほんのジョークで言った言葉なのでしょう。
葉は?
まだちゃんと細かい気持ちを言えなかった小さな葉。
なぜあんなことを言ったのかママは教えて欲しいとずっと思っているんです。


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sweet

この映画のラストが。。。どう考えていいのやら?
娘があの店を継いだのでしょうか?う~ん。。。
でも非常に面白かったです!
by sweet (2005-08-31 10:14) 

nako

★ sweetさん
コメントありがとうございます。
ラストもそうですが「痛み」が伝わってくる映画でした。
身体的な痛みと心の痛み。
考えさせられる要素が多かったように思います。
by nako (2005-09-01 01:29) 

kobekko

僕が最初にこのブログを立ち上げたときに載せた
記事が「ミリオンダラー・ベイビー」でした。
「モ・クシュラ」って言葉の意味を知ったとき、
涙が止まりませんでした・・・
TBさせていただきます!!
by kobekko (2005-12-17 11:24) 

nako

★ボニピンさん
葉が亡くなって
この世で最も愛していた映画にまったく興味がなくなりました。
現実の世界でおこっていることさえ信じられないのに
嘘や作り事で固められた映画に嫌気がさしていたからです。
その私を無理矢理映画館に連れて行ったのがdadaです。
今でもまだ昔のように....とはいきませんが
映画やテレビ、音楽に触れるきっかけを作ってくれたのは
この作品でした。
by nako (2005-12-22 13:54) 

ムンチョバ

今私は、兄より10歳年上です。
毎年、兄の誕生日に(7/8なのに)お節をお重に詰めて、家族で兄の家まで届けるのが恒例でした。
車の運転は、私の役目。
なぜ、あの日、熱っぽかったくらいで誕生日当日に行ってあげられなかったんだろう…。
私が、行けないから日にちをずらしてほしいと母に言うと、
彼はきっと楽しみにしている筈だからと言って、
『おめでとう&来週になるから』と電話をしたの。

その時、『いいよ。でも、今日は予定を全部断って待ってたんだよ。』
と兄はとても寂しそうだった。

そして、1週間遅れの兄の誕生日に家族で届けたお料理を一緒に食べたの。

でも、1ヶ月後に突然兄は亡くなった。

お葬式もおうちの片付けも私がしなければならなかったから、
兄の死に私は冷静だった。

でも、仕事に戻ってデスクにいる時、車を運転している時、
誰もいない家に帰った時、買い物に行って兄の愛用品と同じものを目にした時、とにかく壊れてしまったみたいに涙がとまらず、腰が抜けた。

あの最後にあった日の『どうして先週こられなかったの?』が忘れられない。

その兄が、私に残した言葉が、『うちは君が結婚して子供生まなきゃ子孫が途絶える。』

ごめんね、兄さん。どうしても授からなくて。。。

なぜか、閉じ込めていた気持ちを書いてしまいました。
長々とごめんなさい。
by ムンチョバ (2006-01-19 17:42) 

miho-rin

葉ちゃん、何を感じて帰りたかったんでしょうね
とっても不思議です
by miho-rin (2006-05-13 17:13) 

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